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2023年1月 新年のご挨拶
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2023年1月 新年のご挨拶

102039_04.jpg あけましておめでとうございます。 
 皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃より当院の活動にご理解とご協力をいただき深く感謝申し上げます。
 さて、昨年も新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に振り回された年になり、当院も日常の診療と輪番時間帯での救急患者受入れに加え、発熱外来やCOVID-19感染症病棟での診療とワクチン接種を行ってきました。しかし、昨年11月に行動制限緩和の方針が決定され、12月に入ってからは2類から5類への引き下げの議論が本格化しています。3年ぶりに行動制限のない今回の年末年始は、各地で混雑したことを皆さんご存知の通りです。
 「ウィズコロナ・ポストコロナ」での医療・介護・福祉を取り巻く環境は、COVID-19感染症の傷跡に加え、既に迎えている少子超高齢社会によって大きく変化すると言われています。要介護者の増加、とりわけ認知症高齢者の問題、再発・重症化の増加と多疾患併存の増加、低・非侵襲性医療の適応増加、QOL重視や支える医療への転換、日中独居老人の増加と老々介護の問題など、枚挙に遑がありません。今まさに転換点に直面していると考えます。
 そこで、済生会の理念、すなわち「施薬救療」の精神の下、当院が今年取り組む重点項目は、救急・重症患者受入れに向けた「高度急性期病床の再構築」と「救急処置室の拡張整備」、在宅医療での連携強化に向けた「院内回復機能の再構築」と「訪問看護ステーションの機能拡張」、そして地域社会での安心・安全に資する「災害拠点病院の承認に向けた取り組み」と「生活困窮者への援助の積極的推進」です。済生会が捉える生活困窮者は単に経済的支援を必要とする人に留まらず、制度の狭間で支援が受けられない人も含めた「社会的な支援を要する人」と定義づけています。さらに、生活習慣病の発症・重症化予防の徹底と、高齢者特有の健康課題に対応する健診・保健指導と予防医療は、いずれも重要な課題と位置付け、健診‐予防管理センター(仮称)の新築を予定しています。
 「地域住民の健康寿命の延伸」と「健康障害を抱える人々の生活の質向上」そして「働きがいのある職場環境の形成」をビジョンに掲げ、これからも邁進します。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2023年1月
富山県済生会富山病院
院長 堀江 幸男


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